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ごく初期のヘンミ計算尺 逸見式改良計算尺 No.4

A.W.FABER 360、独逸ゼーハーゼ式計算尺と同時に入手した計算尺の中に、ごく初期のものと考えられる 逸見式改良計算尺 No.4 がありました。

Hemmi No.4 表

残念ながら、カーソルガラスが割れてしまっていますが、ねじを使わない金属板のカーソルで、位取りカーソルが付いたものです。このねじを使わない金属板のカーソルは、昨日記事にした A.W.FABER 360 とほぼ同じ作りになっています。

Hemmi No.4 裏

裏面は、固定尺の上下がセルロイドで覆われておらず、竹がむき出しになっています。
換算表は、以前入手した J.HEMMI No.3 と同じですが、こちらのほうが状態がいいです。


滑尺の下にも目盛りがあるのも、J.HEMMI No.3 と同じです。

Hemmi No.4 滑尺下 および 滑尺裏面

固定尺、滑尺の表裏なんども確認したのですが、どこにもヘンミの商標、"SUN"の刻印等は見当たらず、また、特許の表示も、「PATENT.No.22129」のみ。

Hemmi No.4 滑尺下 刻印

以前紹介した J.HEMMI No.3 では、滑尺下に特許の表示に、J.HEMMI "SUN" の商標がぎっしり刻印されていましたので今回の No.4 は大変スッキリして見えます。(J.HEMMI No.3 の滑尺下の刻印はこちら。)

この特許の刻印から、ヘンミが、1912年に日本で特許を取得してから、1917年のイギリス・フランスでの特許取得前後までの間に製造された計算尺ではないかと推測しています。

また、固定尺側面の目盛板も先日紹介した A.W.FABER 360 と同様に鋲で留められています。

Hemmi No.4 側面 目盛板 鋲どめ

このあたりもこの計算尺がかなり初期のものであることを示していると考えています。

ケースは、厚紙に深緑色の布地を貼り付けたもので、商標もなにも表示されていません。が、状態が非常によく蓋のフラップもホックの周りもちぎれてはいません。

Hemmi No.4 ケース

ケースの蓋の裏側には、元所有者が記入したと思われる書き込みがありました。

横書きで、「5-9-(不明)」と書かれており、その下に名前、名前の横に一段下がって「求於呉」と読める書き込みがありました。一番上の数字が購入期日と仮定し、大正5年9月購入と考えると、西暦1916年頃に呉で購入されたものと考えられます。

同時に入手した A.W.FABER 360 のカーソル側面にも、同じ名字(ただしカタカナ)が刻まれており、多分、この No.4 と A.W.FABER 360 の所有者は同じ人物であったのではないかと考えています。呉という購入地、それから当時かなり高価なものであったと思われる A.W.FABER 360 と 逸見式改良計算尺 No.4 の両方を所有していたであろうことから、かなり上級の技術者ではなかったかと、勝手に想像しています。
  1. 2014/04/17(木) 00:33:07|
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