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HEMMI計算尺 No.8

J.HEMMI時代の古い5インチのヘンミ計算尺を入手しました。尺度からすると、No.8 または No.6 と思われます。

レンズ付きのカーソルが付いていたのですが、なんとこれが手作りなので、No.6 なのか No.8 なのかどちらか特定するのが難しいのですが、ここはレンズ付きが付いていたということから J.HEMMI No.8 考えています。(デジマルインジケータ付きの No.9 や No.7 の可能性もあるのですが、、、)

まずは、計算尺の表面から。

J.Hemmi No.8 表
(元の所有者名と思われる個人名を消すため画像を一部加工しています。)

目盛板は鋲止めされています。写真では見づらいですが、側面の目盛板も鋲止めされています。

手作りカーソルのせいで、計算尺の角や目盛が摩耗してしまっています。また、目盛の数字がないところに手彫りで数字が追加されています。

裏面は、

J.Hemmi No.8 裏

固定尺の裏側の竹の部分はセルロイドで覆われておらず、切り欠きは楕円形です。

滑尺下と滑尺の裏は、

J.Hemmi No.8 滑尺下、滑尺裏
(滑尺裏の写真は合成しています。)

滑尺下には、メトリックの目盛と「専売特許第二二一二九 逸見式改良計算尺」(現物は旧字体で右から左に刻印されています。)が刻まれています。

刻印その他の特徴は以前入手した J.HEMMI No.9 と同じです。


さて、これが、この計算尺に取り付けられていた手作りのカーソルです。

J.Hemmi No.8 カーソル 1 J.Hemmi No.8 カーソル 2

カーソルは、金属板を加工して枠が作成され、その枠にレンズが取り付けられています。さらに、バネはその中央をかしめて金属枠に取り付けてあります。枠に使った金属板は何か別のものを再利用したようです。レンズは枠に固定するためか角を削られています。

金属枠の曲げ部分の加工の様子やレンズを取り付ける穴の回りの切断加工の具合を見ると十分な工具もない中、カーソルを作成したのではないかと思います。随分苦労したのではないかと推察します。

カーソル線はレンズ下面をけがいて刻んであります。Paul Rossさんのカタログの写真から判断すると平らなガラスとレンズが使用されていたようですので、もともとのカーソル線は平らなガラスの方に刻まれていてレンズにはカーソル線がなく、手作りカーソルにはレンズのみを流用したためレンズ下面にカーソル線をけがいたのではないかと推測します。けがかれたカーソル線はかなり太く、ガラス切りなどは使っていないと推測します。

ただ、この手作りのカーソルは角が正確に折れていないため、固定尺の角は削られてしまっており、固定尺下側にあるはずのヘンミの商標や特許関係の刻印、生産国の刻印が削られてしまってそれぞれの文字の頭のほんの一部しか確認することができません。

J.Hemmi No.8 固定尺下端

そこで、以前入手した J.HEMMI No.9 の固定尺の写真と比較して、消えている刻印は、「J.HEMMI *"SUN"* PATENT. NO 22129 BRITISH PATENT 107562. BREVETE S.G.D.G」、「MADE IN JAPAN」と考えられます。
  1. 2014/08/10(日) 21:36:59|
  2. 計算尺
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