FC2ブログ

徒然なるままに綴ってみました

当ブログ内の記事(文章、画像を含む全て)の無許可転載を禁止します。

J.HEMMI 計算尺 No.30 ?

先日入手した4インチの片面尺の尺度は、こんな感じです。

J.Hemmi No.30 尺度

尺度は、戦前の No.30 と同一でした。

4インチ用のフレームレスカーソルが付いていますが、固定尺の上側のスケール部分は斜めになっていますので、No.14 ではなく、No.30 と思われます。

J.Hemmi No.30 表
(滑尺の上の側面には4インチのスケール、下の側面には10cmのスケールが付いています。)

裏側は、

J.Hemmi No.30 裏、滑尺裏
(滑尺裏面の写真を合成しています。)

「* "SUN" *」のロゴが打ち抜かれています。

さらに、固定尺の下側をみると、なんと、「J.HEMMI.」と刻印されています。
この辺りの、考察は追記で。

(2016年4月16日に計算尺および追記のケースの写真を入れ替え、本文の記載を一部修正しました。)


いつも参考にさせていただいている Paul Ross さんの Hemmi Slide Rule Catalogue Raisonne によれば、Hemmi No.30 の戦前型は、1930年からとなっています。が、この No.30 はもう少し前のものではないかと推測しています。

先日、「J.Hemmi 計算尺 No.1」の記事で紹介した1925年版のカタログには、フレームレスカーソルが紹介されていますが、カタログ中の図では、アルミを曲げて成形したカーソルが載せられています。

1925 CATALOGUE P4 1925 CATALOGUE P2

電卓博物館の計算尺のページに収録されている1926年版のカタログでは、本文図中のカーソルにもフレームレスカーソルが登場しますが、4インチの No.14 などはアルミを曲げて成形したカーソルになっています。

このことから、フレームレスカーソルは1925年あたりから登場したと思われますが、1926年の時点では、4インチ用にはまだアルミを曲げて成形したカーソルが使われていたのではないかと思われます。また、このカタログには、No.30 は掲載されていないことから、1926年の時点で、No.30 は出現していなかったのではないかとも考えられます。

一方で、「J.HEMMI.」の刻印は、1928年までとされています。(こちらも Paul さんのサイトから。)

ということで、この計算尺は、1927年または1928年あたりに製造されたものではないかと思われます。

先程も参考にさせていただいた Paul Ross さんの Hemmi Slide Rule Catalogue Raisonne には、「Also Sold As」とういことで「Tamaya 4453 (1927)」と紹介されていますので、Tamaya 4453 として売られていたのかもしれません。

ところで、この計算尺、90年近く前のものとは思えない状態の良さでした。ひどい腐食もなく、カーソルも滑尺もスムーズに動きます。カーソルを取り外してバネを見てびっくりしました。

J.Hemmi No.30 カーソルのバネ

目立った錆もなく、まだ銀色で光沢がある状態でした。

付属したケースはこちら、かなり傷んでいます。

J.Hemmi No.30 ケース
  1. 2016/04/10(日) 01:05:53|
  2. 計算尺
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<HEMMI計算尺 No.36 | ホーム | デニッシュスティック ミルククリーム>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blog.gwankai.net/tb.php/461-93c96a9a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ぐゎんかい

Author:ぐゎんかい
許可なく当ブログ内の記事(文章、画像を含む全て)を転載することを禁止します。
特に、まとめサイト、キュレーションサイト及びオークションを含む商行為への利用は固くお断りします。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
日記 (266)
ガジェット (158)
iOS (95)
Android (54)
IP電話 (16)
計算尺 (209)
舌下免疫療法 (14)
JAL/JGC (58)
ANA/SFC (17)

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスカウンター

QRコード

QR

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: